お水のお加持について
この御祈祷法は、尊海上人が初めて病気平癒の祈願をされた時に感得されたのが始まりです。
上人が村でも評判の信心者になっていたある日のこと、病に苦しんでいる村人が上人の許を訪れ病気で困っているので祈ってほしいと頼まれました。
しかし、信心はしているものの祈祷法を知っていたわけではありません。
そこで一度は断ったのですが、その村人は「村でも評判の信心者の貴方に祈ってもらったらきっと治る」と懇願されました。
何も知らないまま一心にお大師様にお祈りしていたその時、いわゆる「お水のお加持」を一瞬の閃きのように感得されました。現在、旧本堂と呼んでいる場所は、その当時は畑でした。
そこには昔からこんこんと清水の涌き出る井戸があり、その水を口に含んで念を込め、一気にその村人に吹き付けました。すると、この村人の病が治って、その後とても元気になったそうです。
そのことがきっかけとなり次々と人が訪れるようになりその「お水のお加持」でその後、多くの人達がご利益を受けるようになりました。
始めの頃は口に含んだ水を直接患部に吹きかけていましたが、参詣者が増えるにしたがって間に合わなくなり、手押しの噴霧器を使ってお加持をするようになり、その後、現在使用しています空気注入式の噴霧器に替わりました。
時が過ぎ、そのお水のことをいつしか「おこうずい」あるいは「おこずいさん」と呼ぶようになり霊水として大切にされるようになり、そしてご祈祷を受けた人が自宅でもご利益をいただけるように持ち帰るお水(加持水)を授与するようになりました。
今ではそのお水が「かむろ大師」の特色として有名になりましたが、近年いわゆる「自然水ブーム」により単なる自然水・飲料水と勘違いされ、しかも大量に持ち帰る方が増え苦慮し、啓蒙につとめているところです。
現在その霊水をお加持水あるいは御神水と呼んでいます。
これからも多くの方にこの「お水のお加持」の有難さを知っていただき、ご利益をお受けいただきますと共にお大
師様への信仰を深めていただくことを願っています。
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